長引く咳

　風邪の後いつまで経っても治らない咳の経験は多くの方にあるのではないでしょうか。しかし咳の原因は風邪とは限りません。

　当院でも治りにくい咳で受診される方はかなり多いのですが、いつまで経っても咳が治りにくい場合は内科や小児科の受診も必要です。

ここでは長期間治りにくい咳の原因について解説します。

風邪の治りかけで気道粘膜の分泌が更新したり過敏性が亢進している
マイコプラズマ・肺炎クラミジア・百日咳
肺炎
結核

アレルギーの関係した咳です。
夜間や明け方に悪化したり、タバコの煙や温度の変化で誘発されやすい特徴があります。この場合は呼気のなかのNO（一酸化窒素）が僅かに増加している場合があり、これを測定することで診断できることがあります。ステロイドの吸入が効きます。

　胃酸が特に夜間寝ているときに食道やノドに逆流して生じる咳です。胸焼け、胸痛、ノドの違和感を伴うことがあります。胃酸を抑える薬で咳が改善する場合はこれが疑わしいという事になります。消化器内科で上部消化管内視鏡（胃カメラ）検査を実施して頂くことが望ましいでしょう。

副鼻腔炎や上咽頭炎の後鼻漏による咳（朝起きてすぐに咳が多い傾向あり）
アレルギー性鼻炎・アレルギー性喉頭炎
気管支喘息
風邪症候群の感染後の咳
肺炎・気管支炎（ウイルス性・細菌性）
誤飲
受動喫煙
心因性の咳
気管支拡張症・遷延性細菌性気管支炎
気道異物
胃食道逆流症
結核

肺がんなど呼吸器系の腫瘍（呼吸器科へ）
不整脈や心不全など心臓・循環器の病気（循環器内科へ）
薬の副作用（ある種の高血圧の治療薬）

誤嚥性肺炎（高齢や脳梗塞により飲食物の一部が気管に入ってしまうことによる咳）
その他

耳、鼻、のどの痛みやかゆみを初め、いびき・睡眠時無呼吸症候群、アレルギー性鼻炎・花粉症のレーザー治療に特に多くの症例を持っております。あらゆる病気での症状を解説していきます。