病気の症状・治療を簡単解説

耳管狭窄症

耳管狭窄症
鼓膜の裏には鼓室とよばれる空洞があります。この空洞は外気圧と常に釣り合いが取れている必要があります。鼓膜の外が1気圧なら内側も1気圧、飛行機に乗って気圧が0.9気圧になれば鼓膜の内側も0.9気圧でなければいけません。
 鼓膜の内側は耳管という細い管を通して鼻の裏側の空間(上咽頭または鼻咽腔と呼ばれる場所)を通じて外界と繋がっています。
 この気圧調整の管が通りにくくなった状態が耳管狭窄症です。耳管狭窄症では鼓膜の内外の気圧に差が生じるため耳のつまった感じがしたり、自分の声が反響して聞こえる場合があります。しかし耳管狭窄だけであればさほど強い難聴にはなりません。一般には低い音に対してごく軽度に難聴を示す程度です。
 耳管狭窄が高度であれば周囲の血管から透明な液体が滲みだしてきて「滲出性中耳炎」となります。水が溜まって鼓室に満杯になると明確に難聴を示すようになります。
 耳管狭窄症で一番困るのは飛行機に乗ったり、潜水をしたりして周囲の気圧が急激に変わる場合です。鼓膜の内外の気圧のアンバランスが急激に起きると大変強い痛みを感じます。飛行機でこれが起こる場合は「航空性中耳炎」と呼ばれます。

原因は何?
耳管狭窄症は耳管の内腔の粘膜が炎症で腫れたり、耳管の鼻側の入り口(耳管咽頭口)に鼻水が溜まっていたりその周辺の炎症、腫瘍などによって生じます。アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、上咽頭炎、アデノイド、鼻咽腔腫瘍などが原因になります。




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