病気の症状・治療を簡単解説

突発性難聴

突発性難聴
 内耳の蝸牛(かぎゅう)が何らかの原因により障害を受けたため、突然に生じる難聴を特徴とする病気です。その障害が内耳の前庭半規管(ぜんていはんきかん)にまで及ぶと、難聴にめまいが伴って起こります。

突発性難聴の原因
原因は不明です。今のところ内耳の障害の原因としてウイルス感染説、循環障害説などが考えられています。
突発性難聴は「症候群」でありさまざまな病態が混在していると考えるべきかもしれません。

症状と検査
病名どおり突然に発生する難聴です。普通は片耳に発生します。耳がつまった感じ、耳あかがつまったとか水が入ったと感じる方もいます。耳鳴りやめまいが生じることがあります。なお、めまいには吐き気や嘔吐を伴うことがあります。

難聴には大きく分けると伝音難聴と感音難聴の2つに分けられますが、突発性難聴は感音難聴の一種です。これを確かめるため純音聴力検査が必要です。精密な聴力検査や伝音難聴を否定するためティンパノメトリー検査や内耳障害を確認するため平衡機能検査も必要になる場合もあります。

 なお、突発性難聴では、聴力の改善・悪化を繰り返すことはありません。その場合には、メニエール病という病気が疑われます。聴神経腫瘍 (ちょうしんけいしゅよう)では、突発性難聴として初発する場合があります。聴神経腫瘍が疑われる場合には、MRIによる画像診断が必要になります。


治療について

 難聴が発生してから、できるだけ早期に治療を開始するほど予後が良好であるといわれています。遅くても発生から2週間以内に治療を開始するのが望ましく、1カ月をへた場合には、予後は極めて不良になり、通常は著しい改善が望めません。
 一般には難聴の程度が強い場合や高齢の患者さんの場合、そしてめまいの症状を伴っている場合は治りにくいことが知られています。
 治療には副腎皮質ステロイド薬、循環改善薬、ビタミン薬などの内服または点滴を行います。安静も必要で重症の場合は入院となるケースもあります。


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