病気の症状・治療を簡単解説

慢性中耳炎

慢性中耳炎

 慢性中耳炎とは基本的には鼓膜に孔が空いた状態が長期に続いている状態のことです。急性中耳炎とは単に「急性」「慢性」の部分が違うだけですが実は「短期的」と「長期的」という意味の差ではなく、病気の性格が全く違う概念です。
 鼓膜に穴が空いていても小さな孔であれば必ずしも難聴にはなりません。耳だれが出る方もいらっしゃいますし、全く出ない方もいらっしゃいます。
 慢性中耳炎の原因としては子どもの頃に急性中耳炎や滲出性中耳炎を繰り返して鼓膜が薄くなってしまったものがやがて孔になってしまうとか、外傷性の鼓膜の孔が自然治癒せず遺残したもの、鼓膜チューブを入れたあと、それが抜けた孔が残って慢性中耳炎となる場合等があります。
 

 


治療は?
耳だれが出た場合は抗生物質の内服や点耳薬を使用しますが、この治療では鼓膜の孔が塞がることはありませんのであくまで一時しのぎの治療となります。
鼓膜の孔を塞ぐ手術(鼓膜形成術・鼓室形成術)を行う場合もあります。手術が順調に行けば慢性中耳炎が完全に治癒する可能性もあります。
手術に踏み切るかどうかは本人の希望や聴力の状態、年齢などさまざまな点を検討しなければいけません。
手術をして聴力も改善するかどうかは非常に難しいところで、さまざまな要因がかかわってきます。
感染を起こしていない比較的状態の良い慢性中耳炎(鼓膜穿孔)は局所麻酔で日帰りで手術を行うことができる場合もあります(湯浅法など)。



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